検査のみかた

血液検査の見方 まとめ【簡単】

こんにちは、今回は「血液検査の見方」を簡単に紹介していきたいと思います。

正直、先生から毎回血液検査の結果をもらうのですが、英語ばかりで、何の説明もなくよくわかっていません。ぜひ教えてほしいですっ!

血液検査で見たい項目に分ける

血液検査には、とても沢山の項目があり、何が何を表しているかよくわかりません、、、

血液検査の結果をよく理解するためには、まずそれぞれを項目ごとに分けることが大切です

一般的によく取られる血液検査では、主に以下の9つの項目に分けることができます。

  1. 血球
  2. 凝固系
  3. 肝胆道系酵素
  4. 腎臓
  5. 電解質
  6. 血糖
  7. 炎症・免疫系
  8. 甲状腺機能
  9. その他

それでは、それぞれの項目を詳しく見ていきたいと思います。

血球を見る

血球とは、血液中にある細胞のことで、白血球、赤血球、血小板に大きく分かれます。

白血球系を見る

〈 白血球を見たい時に注目する項目 〉

  1. WBC:白血球
    • 白血球は血液中に存在する細胞成分の1つで、主に免疫機能の中心として働いています。
  2. 白血球分画
    • 白血球をさらに細かく分類したものです。
    • Neutro:好中球
    • Lympho:リンパ球
    • Mono:単球
    • Eosino:好酸球
    • Baso:好塩基球

白血球系を見ると何がわかる?

〈 WBC が上昇している時 〉

  • 何らかの感染症がある
  • 何らかの炎症がある
  • 悪性腫瘍がある
  • 血液疾患:急性白血病など
  • また、プレドニゾロンなどのステロイドによっても上昇します
  • etc…

〈 WBC が低下している時 〉

  • 重症感染症で白血球が低下している:敗血症など
  • ウイルス性感染症がある:麻疹、風疹、エイズなど
  • 血液疾患:再生不良性貧血、急性白血病、骨髄異形成症候群など
  • 自己免疫疾患:全身性エリテマトーデスなど
  • 薬剤性:抗がん薬、抗甲状腺薬(プロピルチオウラル、チアマゾール)、サラゾスルファピリジン、カルバマゼピン、NSAIDs、H2ブロッカーなど
  • etc…
〈 白血球 〉下限値 〜 上限値
WBC:白血球4.0 〜 8.0 x103/μl
白血球分画
Neutro:好中球42 〜 74 %
Stab:桿状核球0 〜 19 %
Seg:分葉核球27 〜 72 %
Lympho:リンパ球18 〜 50 %
Mono:単球1 〜 8 %
Eosino:好酸球0 〜 8 %
Baso:好塩基球0 〜 2 %

下限値、上限値は施設によって多少違いがありますので、目安としてください。

赤血球系を見る

〈 赤血球系を見たい時に注目する項目 〉

  1. RBC:赤血球
    • 赤血球の数を表す
  2. Hb:ヘモグロビン(血色素量)
    • 血液中に含まれるヘモグロビンの量を表す
  3. HT(HCT):ヘマトクリット
    • 血液に占める赤血球の割合を表す
  4. MCV:平均赤血球容積
    • 赤血球1個の平均容積(大きさ)を表す
  5. MCH:赤血球ヘモグロビン量
    • 赤血球1個に含まれるヘモグロビン量を表す
  6. MCHC:平均ヘモグロビン濃度
    • 赤血球1個に含まれるヘモグロビン濃度を%で表したもの

赤血球系は主に貧血を見る!
  1. 赤血球系は主に貧血の評価の際に用います。
  2. 具体的に、まず見るのは『 Hb(ヘモグロビン)』です。
  3. 貧血を認めたら、原因を検索することが重要です!
    • 主な貧血の原因:鉄欠乏性貧血、消化管出血(胃潰瘍、十二指腸潰瘍など)、悪性腫瘍(胃がん、大腸がん)、慢性炎症、血液疾患(白血病、再生不良性貧血、骨髄異形成症候群など)
  4. 貧血の重症度と大まかな治療:
    • 軽度の貧血:10 ≦ Hb <12 g/dl ➡︎ 症状がなければ経過観察可能
    • 中等度の貧血:7 ≦ Hb<10 g/dl ➡︎ 鉄剤など適切な治療が必要
    • 重度の貧血:Hb < 7 g/dl ➡︎ 赤血球輸血が必要!
  5. また、脱水がある場合は、血液が濃縮するため、『 HT 』が上昇します
  6. MCVは、赤血球1個の大きさを表しており、赤血球の大きさによる貧血の分類に使用されます。
    • 小球性貧血:MCV < 80
    • 正球性貧血:MCV 81〜100
    • 大球性貧血:MCV > 101
〈 赤血球 〉下限値 〜 上限値
RBC380 〜 480 x104/μl
Hb12 〜16 g/dl
HT(HCT)34 〜 42 %
MCV84 〜 99 fl
MCHC32 〜 36 %

下限値、上限値は施設によって多少違いがありますので、目安としてください。

貧血の詳しい見方については、以下のリンクをご参考下さい👇

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血小板系

〈 血小板を見たい時に注目する項目 〉

  1. PLT:血小板
    • 血液中の細胞成分の中で赤血球に次いで多く、一次止血が主な役割を果たしています。

〈 血小板 〉下限値 〜 上限値
PLT:血小板15 〜 33 万/μl(104/μl)
血小板でわかることは?

〈 血小板(PLT)が上昇する場合 〉

血小板が上昇する場合は、一次性血小板増加症二次性血小板増加症に分かれます。

  1. 一次性血小板増加症
    • 血液疾患の本態性血小板血症真性多血症などがあると上昇します。
  2. 二次性血小板増加症
    • 感染症がある時は、血小板は通常上昇します。
    • 悪性腫瘍や関節リウマチなどの慢性炎症性疾患によっても上昇します。

〈 血小板(PLT)が低下する場合 〉

  • ウイルス感染症があると、しばしば低下します。
  • 感染症が重症化し、DIC(播種性血管内凝固症候群)を合併するとPLTは消費性に低下します。
  • 薬剤性:抗菌薬、NSAIDs、ヘパリンなど
  • 自己免疫性:血小板減少性紫斑病など
  • 血栓性血小板減少性紫斑病、溶血性尿毒症症候群
  • 血液疾患:再生不良性貧血、急性白血病、骨髄異形成症候群など




凝固系(凝固機能)を見る

〈 凝固系(凝固機能)を見たい時に注目する項目 〉

  1. PT:プロトロンビン時間
    • プロトロンビンは血液凝固因子の第II因子で、血漿にトロンボプラスチンを加え、固まるまでの時間を測定したものが、PTです。
  2. APTT:活性化部分トロンボプラスチン時間
    • APTTは、内因系の血液凝固能力を測定する検査です。
    • 内因系に関わる血液凝固因子のいずれかが不足しているか、機能が低下していると、APTTが延長します。
  3. フィブリノーゲン
    • 凝固第Ⅰ因子とも呼ばれ、共通系凝固因子の一つです。
    • 血液凝固の最終段階でトロンビンによりフィブリンに転換し凝固血栓を作るという止血機構の中心的な役割を担っています。
  4. Dダイマー
    • 血栓中のフィブリンという物質が溶解された際に生じる物質の一つです。
    • 体内で血栓(血液の塊)が形成されている、または形成された可能性の有無を推測することができます。

凝固系の異常が起きる時は?

血液のかたまり具合(凝固機能)の異常が疑われるときに、凝固系(凝固機能)を評価します。

〈 PT / APTT の延長する場合 〉

  1. PTだけ延長
    • ワルファリン(ワーファリン®︎)治療
    • 軽いDIC(播種性血管内凝固症候群)
  2. PT、APTTいずれも延長
    • DIC
    • 肝不全
    • ワルファリン(ワーファリン®︎)過量、ビタミンK欠乏
    • ヘパリン過量
    • アルガトロバン治療
    • DOAC治療
  3. APTTだけ延長
    • 未分画ヘパリン治療
    • ループスアンチコアグラント
〈 凝固系(凝固機能)〉下限値 〜 上限値ポイント
PT(秒):プロトロンビン10 〜 13 秒
APTT(秒):活性化部分トロンボプラスチン時間30 〜 40 秒
フィブリノーゲン150 〜 400 mg/dl
Dダイマー13 〜 30 IU/l

下限値、上限値は施設によって多少違いがありますので、目安としてください。

肝胆道系酵素を見る

〈 肝胆道系酵素を見たい時に注目する項目 〉

● 肝臓系酵素

  1. AST:アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ
    • 酵素の一種で、心臓の筋肉や骨格筋、肝臓に多く含まれています。
  2. ALT:アラニンアミノトランスフェラーゼ
    • ASTと同様に酵素の一種ですが、ALTは肝臓に一番多く含まれています。

● 胆道系酵素

  1. ALP:アルカリフォスフォスファターゼ
    • リン酸化を分解する酵素で、肝臓や腎臓、腸粘膜、骨などで作られます。
  2. γ-GTP
    • 肝臓の解毒作用に関わる酵素で、肝細胞で合成されたあと、一部が胆汁に排出されます。
  3. T-Bil:総ビリルビン
    • ビリルビンとは、主に赤血球中のヘモグロビンが体内で分解された物質で、総ビリルビンは、直接ビリルビンと間接ビリルビンの総和です。
  4. D-Bil:直接ビリルビン
    • 直接ビリルビンは、通常時は測定せず、総ビリルビンが上昇した場合に、直接由来か間接由来かを判断するために測定されます。

肝胆道系酵素を見ると何がわかる?

〈 肝臓系酵素が上昇する場合 〉

  • 肝臓系酵素は、主に脂肪肝、アルコール性肝炎、ウイルス性肝障害、抗生物質などの薬剤性で上昇します。
  • 頻度は下がりますが、自己免疫性肝炎や原発性胆汁性胆管炎などの自己免疫疾患で上昇することもあります。

〈 胆道系酵素が上昇している時 〉

  • 胆道系酵素は、主に胆石や胆管癌などによる閉塞性障害や薬剤性、慢性・急性肝炎、アルコール摂取などで上昇します。
  • またALPは骨でもつくられているため、成長期の子どもや骨の病気などでも数値が上がる場合があります。
〈 肝臓系酵素 〉下限値 〜 上限値
AST13 〜 30 IU/l
ALT8 〜 42 IU/l
〈 胆道系酵素 〉
ALP(IFCC)38 〜 113 IU/l
γ-GTP10 〜 63 IU/l
T-Bil:総ビリルビン0.2 〜 1.3 mg/dl
D-Bil:直接ビリルビン0.03 〜 0.4 mg/dl

IFCC:国際臨床化学連合

下限値、上限値は施設によって多少違いがありますので、目安としてください。

肝障害の詳しい見方については、以下のリンクをご参考下さい👇

血液検査での肝障害の見方【検査のみかた】 まなみさん、今回は、肝臓の数値が少し高いみたいです。 肝臓?(採血結果の紙を見て)えっどこを見ればいいの?? そんな疑問を...

腎臓を見る

〈 腎臓を見たい時に注目する項目 〉

  1. Cre:クレアチニン
    • クレアチンリン酸という物質は筋肉が運動するための重要なエネルギー源です。これが代謝されたあとにできる老廃物がクレアチニンです。
    • 血液に含まれるクレアチニンは、腎臓でろ過されて、尿として排出されますが、腎機能が低下していると、上手くクレアチニンの排出ができず血液中で上昇します。
  2. BUN:尿素窒素
    • BUNは尿素窒素と呼ばれ、アミノ酸の分解産物であるアンモニアが肝臓で代謝されて尿素が生成され、この尿素に含まれる窒素量を測定しています。
  3. eGFR値:推算糸球体ろ過量
    • 腎臓の糸球体が1分間にろ過している血液の量のことで、腎臓がどれくらい働いているかを表しています。

腎臓でわかることは?

〈 腎機能 〉

  • 腎機能は、主に Cre(クレアチニン)eGFR(推算糸球体ろ過量)で評価することができます。
  • 腎機能低下時には、Creは上昇 ⬆︎し、eGFRは低下 ⬇︎します。
  • 腎機能低下の主な原因
    • 慢性腎臓病、脱水、糸球体腎炎、薬剤性(抗菌薬、NSAIDsなど)、前立腺肥大症や腎結石による尿管閉塞性障害など

〈 BUN 〉

  • BUNは脱水がある時に上昇します
  • 他にも、BUNは心不全、食事のタンパク質量増加、消化管出血などでも上昇します。
〈 腎臓 〉下限値 〜 上限値
Cre:クレアチン0.46 〜 0.79 mg/dl
BUN:尿素窒素8.0 〜 20.0 mg/dl
eGFR値:推算糸球体ろ過量56.9 〜 (上限なし) ml/min/l

下限値、上限値は施設によって多少違いがありますので、目安としてください。

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電解質を見る

〈 電解質を見たい時に注目する項目 〉

  1. Na:ナトリウム
  2. K:カリウム
  3. Cl:クロール
  4. Ca:カルシウム
  5. Mg:マグネシウム
  6. P:リン

〈 電解質 〉下限値 〜 上限値
Na:ナトリウム138 〜 145 meq/l
K:カリウム3.6 〜 4.8 meq/l
Cl:クロール101 〜 108 meq/l
Ca:カルシウム8.8 〜 10.4 mg/dl
Mg:マグネシウム1.8 〜 2.6 mg/dl
P:リン2.7 〜 4.6 mg/dl

下限値、上限値は施設によって多少違いがありますので、目安としてください。

電解質でわかることは?

電解質は、水分調節や神経の伝達、筋肉の収縮、血液凝固など多様で重要な役割を果たしています。

  1. Na:ナトリウム
    • 上昇:脱水、尿崩症
    • 低下:溢水(血液中の水分が多い状態)、心不全、腎不全など
  2. K:カリウム
    • 上昇:腎機能低下時、カリウム摂取量増加、薬剤性
    • 低下:嘔吐、下痢、食事摂取量低下
  3. Ca:カルシウム
    • 上昇:副甲状腺機能異常、薬剤性(活性型ビタミンD製剤など)、悪性腫瘍の骨転移など
    • 低下:栄養不良、ビタミンD欠乏症(くる病)、慢性腎不全など

血糖を見る

〈 血糖を見たい時に注目する項目 〉

  1. 血糖
    • 血液内に含まれるブドウ糖の濃度です。
  2. HbA1c(NGSP)
    • 赤血球中に含まれるヘモグロビンにブドウ糖がくっついたものです。

血糖でわかることは?
  1. 糖尿病や低血糖による意識障害の原因などを評価する際に、血糖は主に測られます。
  2. 血糖
    • 血液検査で測られる血糖は、随時血糖といって、血液検査をとったその瞬間の血糖値を表しています。
    • なので、直前に食事を取っていれば、血糖値は高値を示すと予想されますし、
    • 朝食を抜いて外来で採血した際は、空腹時血糖値が測定できます。
    • また、意識障害があり血糖値が低値ならば、低血糖による意識障害と診断することができます。
  3. HbA1c
    • HbA1cは、1〜2ヶ月の血糖値の平均を表したものです。なので、1〜2ヶ月間の血糖値が高い状態が続いていれば、HbA1cも高くなります。
    • HbA1c ≧ 6.5% の場合は、糖尿病が強く疑われます
〈 血糖 〉下限値 〜 上限値
血糖70 〜 109 mg/dl
HbA1c(NGSP)4.6 〜 6.2 mg/dl

下限値、上限値は施設によって多少違いがありますので、目安としてください。

NGSP:国際基準

炎症・免疫系を見る

〈 炎症・免疫系を見たい時に注目する項目 〉

  1. CRP:炎症性タンパク
    • 体内に炎症が起きたり、組織の一部が壊れたりした場合に血中に増加するタンパク質です。
  2. 免疫グロブリン
    • 異物が体内に入った時に排除するように働く「抗体」の機能を持つタンパク質のこと。
    • 主に、IgG、IgA、IgMがある。
  3. C3:補体成分C3
    •  補体とは、生体に侵入した病原微生物などの抗原を排除するための免疫反応を媒介するタンパク質の総称です。
  4. C4:補体成分C4

CRP上昇の原因は?
  1. 感染症(細菌、ウイルス)
  2. 悪性腫瘍、悪性リンパ腫
  3. 熱傷、外傷
  4. 手術後
  5. 膠原病などの自己免疫疾患
  6. 心筋梗塞
  7. リウマチ熱
  8. etc…
〈 炎症・免疫系 〉下限値 〜 上限値
CRP:炎症性タンパク0 〜 0.3 mg/dl
IgG870 〜 1700 mg/dl
IgA110 〜 410 mg/dl
IgM46 〜 260 mg/dl
C3:補体第3成分86 〜 160 mg/dl
C4:補体第4成分17 〜 45 mg/gl

下限値、上限値は施設によって多少違いがありますので、目安としてください。

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甲状腺機能を見る

〈 甲状腺機能を見たい時に注目する項目 〉

甲状腺機能を評価する時は、主にこの3つを見ます。

● 甲状腺刺激ホルモン

  1. TSH:甲状腺刺激ホルモン
    • 脳の下垂体から分泌され、甲状腺ホルモンの分泌を促します。

● 甲状腺ホルモン

  1. FreeT3
    • 血中でタンパクと遊離した型で存在する甲状腺ホルモンです。
  2. FreeT4
    • FreeT3と同じく、血中でタンパクと遊離した型で存在する甲状腺ホルモンです。
    • FreeT3は、肝臓でFreeT4から作られるため、FreeT4の方がより甲状腺機能を反映しています

甲状腺ホルモン異常を示す疾患は?
  1. 甲状腺ホルモン異常を示す疾患は、主にバセドウ病や橋本病(甲状腺機能低下症)です。
  2. バセドウ病
    • 甲状腺機能亢進症の一つで、甲状腺特異抗体が原因で、甲状腺ホルモンが上昇している状態です。
    • 低下:TSH ⬇︎
    • 上昇:Free T4 ⬆︎、Free T3 ⬆︎
  3. 橋本病
    • 甲状腺機能低下症の一つで、甲状腺特異抗体が原因で、甲状腺ホルモンが低下します。
    • 低下:FreeT4 ⬇︎、Free T3 ⬇︎
    • 上昇:TSH ⬆︎
  4. バセドウ病や橋本病(甲状腺機能低下症)では、TSHとFreeT4だけをフォローする場合もあります。
  5. 他にも、甲状腺ホルモン異常を示す疾患は、亜急性甲状腺炎や無痛生甲状腺炎といった疾患があります。
〈 甲状腺 〉下限値 〜 上限値
TSH:甲状腺刺激ホルモン0.30 〜 4.50 μIU/ml
FreeT3:遊離サイロキシン1.68 〜 3.67 pg/ml
FreeT4:遊離サイロキシン0.70〜 1.80 ng/ml

下限値、上限値は施設によって多少違いがありますので、目安としてください。

その他を見る

〈 その他を見たい時に注目する項目 〉

  1. LD(H):乳酸脱水素酵素
    1. 肝臓をはじめ、心臓、腎臓、赤血球など身体のさまざまな場所でつくられる酵素です。
  2. CPK(もしくは CK):クレアチンキナーゼ
    1. 心臓をはじめ骨格筋、平滑筋など筋肉のなかにある酵素です。
  3. Fe:鉄
    1. 鉄は、赤血球を作る際に必要なため、主に鉄欠乏性貧血を評価する際に調べます。
  4. TIBU:総鉄結合能
    1. 鉄が結合し得るトランスフェリンの総量を表します。
  5. UIBC:不飽和鉄結合能
    1. 血清鉄はトランスフェリンと結合して存在しますが、正常ではトランスフェリンの約1/3が鉄で飽和されているに過ぎません。
    2. そして、この未飽和の部分を鉄に換算した値(トランスフェリンが血清中の鉄と結合し得る能力)を不飽和鉄結合能(UIBC)と呼びます。
  6. フェリチン:貯蔵鉄
    1. 体内に貯蔵されている鉄を表します。

〈 その他 〉下限値 〜 上限値
LD(H)119 〜 229 IU/l
CPK(もしくは CK):クレアチンキナーゼ45 〜163 IU/l
Fe:鉄男:54 〜 200 μg/dl
女:48 〜 154 μg/dl
TIBU:総鉄結合能250 〜 460 μg/dl
UIBC:不飽和鉄結合能108 〜 325 μg/dl
フェリチン:貯蔵鉄男:20 〜 250 ng/ml
女:10 〜 80 ng/ml

下限値、上限値は施設によって多少違いがありますので、目安としてください。

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〈参考〉

  • 三橋知明 臨床試験ガイド 文光堂
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