こんにちは、今回は【吹き出物】マスクニキビ撃退の対策 ~ 10選 ~について取り上げていきたいと思います。
私もマスク生活になって、肌荒れの回数が明らかに増えてしまいました^^;
何か対策があるのか教えて欲しいです!
※今回ご紹介するやり方は、あなたの肌質に合わない場合もありますので、自分に合うやり方を試してみるのをお勧めします。
〜 予防編 〜

① ニキビは出来てからでは遅い、『予防が大切』と知ること!
実はニキビは、予防で8割決まってしまいます。
ニキビが出来てからの治療では、遅いんです。
『ニキビ治療で一番大切なのは、普段から予防することです。』
ニキビは治療するのではなく予防するということは、今回ご紹介する対策の全てに通ずることなので、心に刻んでおいてください。
② マスクによる肌への刺激を出来るだけ減らす
マスクニキビの原因は、主に以下のものがあげられます。
- マスク繊維の擦れによる肌のバリア機能の低下
- マスク内の蒸れがニキビ菌を繁殖させる
- マスクのつけ外しによる肌の乾燥
一般的に、ウイルスのカット効果が高い不織布をつけますが、不織布の繊維はかなり荒く、平気な方は平気ですが、肌が弱い方や敏感肌の方には肌荒れや皮膚炎を起こしてしまう方がいらっしゃいます。
現に、私の外来にもマスク生活で吹き出物や肌荒れに悩む方も多く、比較的皮脂分泌の少ない女性でもマスク肌荒れで悩む方も多くいらっしゃいます。
まず、大事なのは、マスクがあなたの肌と合っているかです。
もし、不織布マスクで肌荒れや皮膚炎を起こしてしまう方は、カット率の高い別のマスクを試してみることをお勧めします。
シルクを配合している、『超快適マスク』(ユニチャーム)、『FIttyマスク』(玉川衛材)などは、肌に優しく、またウイルスなどへのカット率も高いマスクです。
肌荒れを放置すると、将来シミや色素沈着の原因になります。
ぜひ、将来への投資だと思って、自分に合うマスクを見つけてみてください。
③ マスクも時々換気をする
仕事などの関係上、マスクをどうしても長時間つけなければいけない場合も多いかと思います。
ですが、長時間の着用でマスク内は『高温・多湿の状態』が続いています。
これは、ニキビ菌の温床となったり、高温な状態から皮脂がより多く出てしまっている状態です。
マスクを付けたり外したりを繰り返すことは、逆に肌の乾燥を引き起こしてしまう可能性はありますが、
私は、周りに人が少ない環境や、ソーシャルディスタンスが保てる場所では、時々マスクを外し、口周りの換気をし高温多湿を解除することは、ニキビ菌の増殖を抑えるためにも大切なことと思います。
④ 食事は綺麗なニキビ対策の1番の基本
生活習慣の乱れは、マスクニキビの原因の一つです。
ただでさえ、肌荒れを起こしやすいマスク生活で、
さらにバランスの取れていない食事は、マスクニキビをつくる原因となってしまいます。
肉や魚と一緒に野菜もとる、フライドチキンやフライドポテトなどの揚げ物は言うまでもなくコンビニ弁当などの脂質が多い食事は控えるといったことを心がけます。

⑤ 必要のないストレスや睡眠不足がない生活習慣を送る
必要のないストレスは出来るだけ避ける
ニキビを『心の病気』と考える皮膚科の先生は多くいます。
「ストレスが肌に現れるのはよくあること。ストレスが一過性のものではなく日常化してしまうと、さらに状態は悪化します」
皮膚科医のデニス・グロス医師
「体はストレスから主要な内臓器官を守ろうとします。体にとって肌は優先順位の上位ではないために、“一時停止状態”に置かれてしまう。ホルモン放出のコントロールもできなくなるため、肌に影響が出てくるのです」
「ストレスに直面すると、血圧や心拍数が上昇するなど、人間の体は“戦闘態勢”になります」
チェスター大学の心療皮膚医師であるフランシスコ・タウスク教授
このように、心の変化はとても肌に現れやすいのです。
ですが、日々の生活の中でストレスはつきもの。
避けられないストレスではなく、自分でコントロールできる必要のないストレスはできるだけ避けるようにすることが大切です。
例えば、常に部屋を整理整頓をしたり、食器洗いはすぐに食べ終わった後にするなど、先手先手で行動すると、後でやらなければいけないことが減り、無駄なストレスを省くことができるのです。
ぜひ自分の生活の中で、無駄な、必要のないストレスを探してみてください。

睡眠時間を確保する
生活習慣で、もう一つ大切なことは『睡眠』です。
睡眠不足では、成長ホルモンが十分に分泌されません。そのため、新陳代謝も滞り、肌の正常な細胞分裂が進まなくなってしまい、肌荒れにつながるのです。
また、睡眠不足は心にも影響し、抑うつ傾向にも繋がります。
心は肌にも影響するため、睡眠不足、抑うつ傾向と肌に対して負のスパイラルを形成してしまうのです。
大切なのは、心構えです。
『睡眠時間を削ろうとするのではなく、睡眠時間を確保した上で、日中起きている時間をいかに有効に使うかを考えていきましょう。』
⑥ 洗顔は洗いすぎないこと
洗顔のしすぎは、返って肌のバリア機能の低下や乾燥を引き起こしてしまい、
皮脂の過剰分泌を起こし、
ニキビが出来やすい肌を作ってしまいます。
洗顔の心得
洗顔は1日2回程度までにして、それ以上は逆に肌のダメージが多くなってしまいますので逆効果です。
水圧の強いシャワーの水を顔に当てるのも肌へのダメージが強くなってしまうのでNGです。
ぬるま湯を手ですくって洗うか、弱い水圧の水で顔の泡を流してください。
昔、TVでみのもんたさんが、顔の洗い方は『豆腐を洗うように優しく』洗ってくださいと言っていました。
まさにその通りで、顔はゴシゴシ洗うのではなく、泡で優しく優しく洗うことがとても大切です。
また、洗顔後にはしっかり保湿をすることも大切です。

泡で優しく洗う

〜 治療編 〜
⑦ おすすめの予防薬は?
治療編とっておきながら、予防薬ですみません。
ですが、今皮膚科ではニキビを出来にくくする予防薬もあります。
皮膚科で処方されるニキビの治療薬には、ニキビが出来た後に治療する外用の抗生剤の他に、肌質を整えることでニキビが出来るのを予防するべピオゲル®︎(過酸化ベンゾイル)、ディフィリンゲル®︎(アダパレン)があります。
マスクニキビの多くは、まだ炎症が起きる前の白ニキビです。
これを放っておくと、ニキビ菌であるアクネ菌がさらに増殖し、『赤ニキビ(炎症ニキビ)』となります。
べピオゲル®︎やディフィリンゲル®︎は、①ニキビ菌の殺菌効果、②ピーリング効果によって、毛穴詰まりによって発生する白ニキビを予防してくれるのです。


べピオゲル®︎(過酸化ベンゾイル)

ディフィリンゲル®︎(アダパレン)
⑧ 白ニキビができてしまった時は?
生活していく中で、どんなに予防してもやはりマスクニキビはできてしまうものです。
白ニキビが出来てしまった場合は、赤ニキビ(炎症ニキビ)になる前に『ピンセットなどで菌を排出する』ことも検討してみてください。
一旦、炎症が起きてしまうと、肌が綺麗なるのにどうしても時間がかかります。
ですが、まだ白ニキビの状態だと、炎症が起きていないので、肌の再生能力から比較的早く、クレーターや色素沈着を残さずに改善しやすいです。
ただし、注意点があります。
それは、不潔なピンセットなどを使用しないことです。
- ピンセットを使用する前には、アルコールタイプのウェットティッシュで除菌する。
- 白い膿を排出した後は、肌をアルコールで一度除菌する(やりすぎには注意)。
ただし、やりすぎは肌を傷つけてしまう可能性がありますので注意してください。
肌に合わない場合は、無理にはやらないでください。
⑨ 予防したけど、それでもしつこいマスクニキビ出来てしまう時は?(難治性ニキビの方)
こちらは、最終手段という方法です。(お金はかけたくないという方は読み飛ばしてOKです)
現在、皮膚科のレーザー治療などによる治療法は日進月歩で進化していますが、難治性ニキビに対してのレーザー治療はまだ保険適応が通っていないのが現状です。
しかし、美容皮膚科では、自由診療ですが、難治性ニキビに対する主にレーザーを使った治療法もあります。
お金をかけても、直したいという方は、ぜひ検討してみることも良いと思います。
(美容皮膚科の治療は、基本的に自費治療となりますので、そちらはご注意ください。)
種類は、ものすごくたくさんありますが、その中でもマスクニキビなど、同じ箇所に繰り返し出来てしまうニキビに特に有効な治療法を紹介します。
それは、『アグネス』という皮脂腺を焼き払う方法です。
このアグネスによって、皮脂腺を焼き払い、ニキビができる根本の皮脂の過剰分泌を抑えることができるのです。
ただし、顔には何十万個の皮脂腺が存在し、アグネスのみで顔の全ての皮脂腺を焼き払うのは不可能です。
あくまで、繰り返し出来やすい箇所の治療という位置付けとなります。
マスニキビなど同じ箇所で困っている方は、検討に値する治療法と思います。
ですが、ニキビに対するレーザー治療は、その他にも多くの種類がありますので、実際にご自分で調べてみて、直接ご相談されるのをお勧めします。
※ アグネスは皮脂腺を破壊する治療ですが、脂性肌を改善するための治療ではありません。
アグネスの参考になる情報はこちら↓(案件ではありません)
https://www.shiromoto.to/ct/skincare/method/agnes.php

⑩ 自分に合う方法を見つける
最終的には、基本的なことをわかった上で、自分に合う生活習慣、洗顔法などを見つけることがとても大切です。
というのも、顔の肌質は人によって様々だからです。
肌質を大きく4種類に分けると、『普通肌、乾燥肌、脂性肌、混合肌』に分けられます。
例えば、脂性肌の方が化粧水の上に乳液まで使うと余計に油分が増えてしまったり、その方の肌質によって合う合わないが出てきます。
なので、自分の肌質を知った上で、実践してみて合わなかったら無理に行わないことも大切です。
ご自分に合う方法が見つかることを願っています。
Try & Errorです!
終わりに
ここまで、10個の対策を書いてきましたが、外用の抗生剤については詳しく書きませんでした。
そうなんです、外用の抗生剤はニキビ治療の最終手段なんです。
もちろん、抗生剤は赤ニキビ(炎症ニキビ)に対しては効果があります。ですが、基本的に白ニキビの段階では抗生剤は効きませんし、毎回赤ニキビが出るようでは、対策が遅いんです。
白ニキビの段階は、まだ肌に炎症は起きておらず、綺麗に直すことができる段階であり、
炎症を起こす前の予防を心がけていくことが、ニキビのない美肌生活にはとても大切です。
まだまだコロナの脅威は続きますが、ぜひマスクとうまく付き合っていけるようにしていきたいですね。

今回はここまでです。最後までお読み頂きありがとうございました。ご参考になりましたら幸いです? Twitterでのいいねやフォローをして頂けますと励みになりますので、よろしくお願いします?
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※個人個人で症状の違いがあるため、詳細な治療などにつきましては直接医療機関へお問い合わせください。
