こんにちは、Dr.キウイ?です!今回は、リウマチ の生物学的製剤のTNF阻害薬の一つである「シムジア®︎(セルトリズマブぺゴル)」について説明していきたいと思います!
・シムジアはTNF阻害薬の一つです。
・妊婦への安全性が高い
・即効性が高い
シムジア®︎(セルトリズマブぺゴル)はTNF阻害薬の一つです。
用法は、初回、2週間後、4週間後は一回400mgを皮下注射し、その後は1回200mgを2週間隔で皮下注射します。
症状が安定した場合は、1回400mgを4週間隔で行うことも可能です。
シムジア®︎の皮下注射製剤
シムジアの最大の特徴として、妊婦への安全性があります。話がやや難しくなりますが、シムジアの抗体製剤はFc領域のない、初のPEG化TNF阻害薬となります。
他のTNF阻害薬と比べ、Fc領域が存在しないため、理論上、胎盤通過性が低下させることができ、胎児への影響を減らすことが出来ます。
また、シムジアはメトトレキサートを併用しなくても使用可能なため、妊婦では使用できないメトトレキサートを併用せずに治療を行えるということもメリットの一つです。
抗体のFc部分とFab部分
また、シムジアは即効性の高さも特徴です。ペグ化製剤(シムジア)は、炎症部位への特異的に集積することができるため、炎症の強い所に効率よく効果を発揮することができます。
疾患活動性の高いリウマチで早期の治療効果を期待する場合に選択肢として挙がると思われます。
実臨床では、やはり妊娠を考える女性への投与が多いと思われます。今後、妊娠を予定される方は、是非知っておいて頂きたいお薬です。
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