関節リウマチ

【メトトレキサートの副作用その②】




血球減少について

メトトレキサートの副作用として、血球減少があります。血球とは、白血球、赤血球、血小板の事です。

メトトレキサートは、抗がん剤としても使われており、骨髄抑制の作用があります。骨髄とは、骨の中にある血球を産生する工場の事で、工場による生産が低下してしまうのが骨髄抑制です。

これによって、身体の血球が低下してしまう場合があるのです。

3つの血球たち

間質性肺炎について

メトトレキサートによって、肺の間質という部分に肺炎が起きてしまうことがあります。通常間質性肺炎を認める可能性は低いですが、注意する必要があります。

間質性肺炎とは、通常の細菌性の肺炎と違って、肺の間質という箇所に炎症細胞が炎症を起こす肺炎です。

通常の肺炎は、肺の空気を交換する肺胞という箇所で炎症を起こしますが、その肺胞の間にあるのが間質で、免疫由来の炎症は通常間質性肺炎という形の肺炎を起こします。

メトトレキサートを飲んでいる時に、急に空咳が増えたや息切れが起きるようになった際は、要注意してください。できるだけ早く医療機関を受診し、レントゲンやCT検査を行い、詳しく検査してもらうことをお勧めします。

間質性肺炎のCT画像