2021/4/6
こんにちは、Dr.キウイ?です!今回は、リウマチ治療におけるステロイドの位置付けについてご説明していきたいと思います。
ステロイドは、リウマチを初めとした膠原病には切っても切れない関係の薬です。ステロイドはその劇的な抗炎症効果から、魔法のような薬ですが、その分身体への負担も多く、副作用には十分の注意が必要な薬でもあります。
ただ、やはりリウマチの治療においては、初期の関節の炎症をしっかりと抑えてあげる事が、関節の変形の予防や、患者さん自身の精神的苦痛の軽減にも効果があると言われています。なので、リウマチ の発症早期の炎症が強い時期に主に使われるのが多いと思います。
ステロイドの量はどれくらい使うのですか?
ステロイドは商品名『プレドニン®︎』という名前で処方される事が多いです。プレドニンだと、患者さんの炎症度合いに合わせて、通常5-15mg程度が処方されるのが多いと思われます。これは、通常の膠原病による関節炎や通風または偽通風が起きた場合に投与される量と同じ量になります。
初回の15mg程度の量を1-2週間程内服し、次の外来で関節痛が改善していれば、プレドニンを12.5mgとか10mgとかに徐々に減量していく事が多いです。減量のペースは、各々の先生によって個人差があります。
このように、ステロイド(プレドニン®︎)は、初期の活動性の高いリウマチに対して使用し、早期に炎症を抑えて、寛解という状態にするのに非常に有効な薬です。
しかし、先にも述べたように、その副作用の多さのため、ステロイドを初期に使用するのを躊躇う先生もいますのでかかりつけのリウマチ医と相談するのが良いと思います。
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