関節リウマチ

【JAK阻害薬】オルミエント®︎(バリシチニブ)について

今回は、JAK阻害薬の一つオルミエント®︎(バリシチニブ)について説明していきます。

オルミエント®︎(バリシチニブ)

オルミエント®︎は、JAK阻害薬の1つです。

JAK阻害薬は、IL-6(インターロイキン)などの炎症性サイトカインの細胞内シグナルを阻害する事で効果を発揮します。

炎症性サイトカインの多くがこのJAKを通して細胞内シグナル伝達されるため、高い治療効果が期待できます。

飲み方はどうですか?

用法は、1回4mgを1日1回内服します。

その後、患者さんの状態に合わせて2mgに減量も考慮します。

また、中等度の腎障害がある方は、最初から2mgを内服します。




どういった作用機序ですか?

オルミエント®︎は、JAKファミリー(JAKの種類です)の中のJAK1、JAK2をターゲットにしています。JAKは2分子以上が組み合わさることでサイトカインのシグナル伝達が行われます。

JAK1とJAK2が組み合わせはIL-6(インターロイキン)やIFN-γ(インターフェロン)等の炎症性サイトカインや細胞性免疫を調整します。

また、オルミエントは、JAK1,2の選択性が高く、高い抗炎症効果が期待出来ます。

そのため、JAK阻害薬の中でも、比較的使用頻度が高い薬剤になります。

なので、重度の腎障害が無いなどの適応外がなければ、おすすめなJAK阻害薬です。

また、その高い抗炎症効果より、新型コロナ肺炎に対して有効性が示されました。

アメリカでは新型コロナ肺炎に対して日本より先に承認されましたが、国内では2021年4月21日にコロナ肺炎に対する3つ目の治療薬として承認されました。

通常はレムデシビルと併用して使います。治療の選択肢が増えたことはとても期待が持てることだと思います。

レムデシビル

副作用はどうですか?

結核、肺炎、敗血症などの重篤な感染症、消化管穿孔、肝障害、血球減少、帯状疱疹などが報告されております。

発熱や風邪症状がある場合は、症状が落ち着くまでオルミエント®︎を一旦中止するのが通常です。

再開のタイミングについてはかかりつけの先生とご相談ください。

また、肝障害や血球減少については、定期受診時の血液検査などでフォローすることが大切です。

“今回のまとめ”
  • オルミエントはJAK阻害薬の一つ。
  • 1日1回4mgの錠剤を内服。
  • ゼルヤンツ®︎はJAK1,2を阻害する。
  • 2021年4月21日より、新型コロナ肺炎の中等症以上で、レムデシビルとの併用にて日本でも承認。
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