今回は、T細胞活性化阻害薬の一つオレンシア®︎(アバタセプト)について説明していきます。
〜 The Point 〜
- オレンシアはT細胞活性化阻害薬です。
- 1週に一回の皮下注射。または、4週に1回の点滴も可能。
- 感染症のリスクが他の生物学的製剤と比較すると低いため、高齢者へも比較的使用し易い。
オレンシアは、T細胞活性化阻害薬の1つです。現状は、T細胞をターゲットととした生物学的製剤はオレンシアのみとなっています。
用法は、皮下注射か点滴かを選ぶ事が出来ます。皮下注射の場合は、自宅での接種が可能ですが、点滴の場合は、通院しながら行っていきます。
皮下注射は、1週に1回で125mgを注射間します。点滴の場合は、2回目、3回目は2週間隔で行い、4回目以降は4週毎に行います。
なので、点滴の場合は、4週毎に通院する形となります。点滴は、高齢者の方で、皮下注射は怖いから等の理由で、点滴で通院しながら行うのが多いです。
オレンシア®︎の皮下注射製剤
オレンシアの特徴として、他の生物学的製剤と比べて、感染症のリスクが低い事が挙げられます。
なので、肺に慢性気管支拡張症や間質性肺炎等がある方や高齢者といった感染のリスクが高い方は、メリットが大きい薬剤となります。
また、メトトレキサートと違い、間質性肺炎のある方でも比較的使用しやすいため、間質性肺炎のあるリウマチ 患者さんには、良い適応となります。
また、オレンシアはメトトレキサートを併用しないでも使用する事が出来ます。
これも、メトトレキサートを併用出来ない方や高齢者にはメリットとなるかと思います。ただ、やはりメトトレキサートを併用出来た方が効果は上がります。
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