関節リウマチ

ヒュミラ®︎(アダリムマブ)の特徴【生物学的製剤】

こんにちは、Dr.キウイ?です!今回は、リウマチ の生物学的製剤のTNF阻害薬の一つである「ヒュミラ®︎(アダリムマブ)」について説明していきたいと思います!


・メトトレキサートの併用が望ましい。

・2週間に一回の皮下注射。1回に40mgもしくは80mgを使用。

・世界で最も売れている医薬品(2019年)。

・個人的なおすすめ度は、★★⭐︎です。(2/3)


ヒュミラ®︎は、TNF阻害薬の一つになります。用法は、2週に一回、40mgまたは80mgを皮下注射します。40mgで効果が不十分だった場合に80mgに増量することが多いです。

週一回よりも、患者さんの負担が少なくなるのはメリットとなります。

ヒュミラ®︎は、他のTNF阻害薬と同様に、メトトレキサートを併用することが推奨されます。

なので、メトトレキサートが使用出来ない患者さんは、別の生物学的製剤を選択する可能性が高いです。

(ヒュミラ®︎を製造しているアッビィ)

また、ヒュミラ®︎は、強直性脊椎炎、乾癬性関節炎などの脊椎関節炎で使用される代表的な薬剤となります。

ヒュミラ®︎のデメリットとして、抗製剤抗体の出現率が高いと言われています。

抗製剤抗体とは、身体の中で出来る生物学的製剤に対する中和抗体のことです。

これが、産生されるとヒュミラなどの抗体製剤が中和され、その薬効を失ってしまいます。

メトトレキサートには、この抗製剤抗体の出現を抑える作用があるため、原則メトトレキサートを併用します。

欧米ではヒュミラの使用率は高く、2019年での世界で最も売られた医薬品でした(約2.8兆円)。

2位が、抗凝固薬のエリキュース®︎で1.3兆円ほどなので、いかに世界で売られているかわかりますね。

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