関節リウマチ

エンブレル®︎(エタネルセプト)の特徴【生物学的製剤】

こんにちは、Dr.キウイです!今回は、リウマチ の生物学的製剤のTNF阻害薬の一つである「エンブレル」について説明していきたいと思います!


・エンブレルはTNF阻害薬の一つである。

・用法は、週1〜2回の皮下注射を行う。

・バイオシミラーがあり、他のTNF阻害薬よりも値段が安い。

・メトトレキサートとの併用は有用だが、必須では無い。

・効き目の早さ、安全性など他のTNF阻害薬と比べてバランスが良く、効きやすい。

・使用頻度 → 高い。TNF阻害薬の中でも使いやすく、おすすめである。(患者さんの症状や内服状況によって最適な薬剤は異なる場合があります)


エンブレル®︎(エタネルセプト)は、TNF阻害薬の一つで、通常は週一回25〜50mgの皮下注射を行います。

病院で皮下注射の指導を1〜2回行った後は、自宅で治療を続けることができます。

生物学的製剤の中で、半減期(身体の中での血中濃度が半分になる期間)が約4日間と1番短いですが、その分、感染症発症時には、早く効果が弱まることがプラスに働くため、安全性も高いと考えらています。

エンブレル®︎の皮下注射製剤

また、通常はTNF阻害薬は、メトトレキサートを併用することが一般的ですが、エンブレル®︎は必ずしも併用の必要はありません。

ただ、メトトレキサートを併用しないTNF阻害薬では、シンポニー®︎を使うことが多い印象であり、メトトレキサートを併用出来ない時は、別のバイオ製剤を選択することが多いです。

また、エンブレルには、エタネルセプトBSというバイオシミラーもあり、値段も安くなりました。

バイオシミラーとは、ジェネリックと同じ後発品の薬剤という意味です。

50mg製剤だと、3割負担で、先発品では約7300円なのが、後発品だと約4600円で、患者さんの負担も軽減されます。月だと、約29000円と約18000円程度の差でおよそ10000円程の差になります。

エンブレル®︎は、活動性が高いリウマチの方でも、有効性があると報告されており、またその安全性や、患者さんの自己負担の観点からもメリットがあり、TNF阻害薬の中でも、使用されることが多い薬剤です。

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