2021/4/8
こんにちは、Dr.キウイ?です!今回は、リウマチ の生物学的製剤その②について説明していきたいと思います。
・TNF-αやIL-6は、身体から出る炎症性タンパク。これが、関節破壊を起こす。
・TNF阻害薬やIL-6阻害薬は、この炎症性タンパクを直接阻害する事が薬理作用である。
・TNF-αやIL-6は、免疫細胞のT細胞やマクロファージから産生される。
・オレンシアは、T細胞の働きを阻害することで、炎症性タンパクの産生を抑える。
TNF阻害薬について
まず、TNF阻害薬には、エンブレル®︎(エタネルセプト)、シンポニー®︎(ゴリムマブ)、レミケード®︎(インフリキシマブ)、
ヒュミラ®︎(アダリムマブ)がありましたね!日本で、よく使われているのは、エンブレルやシンポニーが多いかなと思います。
TNFとは正確には、「TNF-α」といって、サイトカインという炎症性タンパクの一つです。
リウマチの方は関節や血液中にTNF-αが上昇している事が分かっており、これにより炎症が悪化したり、関節を破壊したりします。
IL-6阻害薬アクテムラ®︎(トシリズマブ)
また、同様にIL-6阻害薬のIL-6も炎症性タンパクの一つです。
TNF阻害薬やIL-6阻害薬はこれらの炎症性タンパクの働きを阻害する事で炎症を抑えたり、関節破壊を防ぎます。
IL-6阻害薬には、アクテムラ®︎(トシリズマブ)やゲブザラ®︎(サリルマブ)があります。
オレンシア®︎(アバタセプト)
次に、T細胞活性化阻害薬のオレンシア®︎(アバタセプト)についてです。
先に登場したTNF-αやIL-6ですが、免疫細胞であるT細胞やマクロファージから産生されます。
オレンシアは、この産生の元となるT細胞を直接阻害することで、炎症を抑えたり、関節破壊を防いでくれます。
(それぞれの薬剤の作用点の模式図)
今回は、少し難しいことをお話しましたが、実際に使われている方は、その薬剤がどういった作用で効いているのかを知ることは、リウマチ という病気かというのを知る上で大切なことだと思うので、難しい部分は流し読みで良いので、大枠を掴んでもらえたらなと思います!!