なぜSLEはこんなにも多くの症状が起きるの?
SLEの症状
SLEがこんなにも症状が起きる理由は、膠原病であるSLEに特徴的な抗体が関係します。
SLEの抗体は、抗ds-DNA抗体と抗Sm抗体が有名です。
これらの抗体は細胞の核をターゲットにする抗体であり、ヒトの身体はおよそ37兆個の細胞で出来ていると言われますが、この一つ一つに核があるので、核をターゲットにしたこれらの抗体が、身体中の細胞を傷つけてしまうので、全身の病気が起きてしまうのです。
お医者さんに抗核抗体も高いと言われましたが、抗核抗体ってなんですか?
抗核抗体とは、各種抗体の総まとめしたようなものです。
例えて言うと、お医者さんにあなたは白血球の数が上がってますと言われてるようなものです。
その中でも、好中球が高いのか、好酸球が高いのか、単球が高いのかは分からないですが、白血球の数が上がっていると言われてるようなものです。
少し脱線してしまいましたが、抗核抗体は抗ds-DNAや抗Sm抗体、抗Scl-70抗体などをまとめて抗核抗体と言っているのです。
なので、抗核抗体を調べることは、膠原病を『 スクリーニングする 』と言います。
スクリーニングとは、その病気があるかざっくり調べるという意味です。
例えば、あなたはアレルギー体質かスクリーニングしましょうとか、ガンのスクリーニングのために全身CTを撮りましょうとか言ったりします。
自己抗体が全身の臓器に作用