〜 The Point 〜
- 副反応の局所反応は、接種部位の痛みが多い。全身反応は、倦怠感、頭痛、筋肉痛の頻度が多い。
- 2回目の方が、全身反応については出現頻度が上がる。
- 副反応は1〜2日をピークに自然軽快するものが多い。症状が強い場合は解熱鎮痛剤を使用する。
※ファイザー製の副反応に限ります
今回は、新型コロナウイルスワクチンの『副反応』について取り上げていきたいと思います!
気になるのが、そもそも副反応ってどういったものがあるの?とか、1回目よりも2回目の方が強い副反応が出るんでしょ?というものが多いかと思います。
今回はその2点を重点的にやっていきたいと思います。また、今回のワクチンの副反応の情報は「ファイザー製」のものに限定してやっていきます。
副反応ってどういったものがありますか?

ファイザー製のもので報告されているのは以下のものになります。
局所反応
- 接種部位の痛み 70〜80%
- 接種部位の発赤 5%
- 接種部位の腫れ 6〜7%
全身反応
- 発熱 4〜15%
- 倦怠感 35〜60%
- 頭痛 25〜50%
- 寒気 5〜35%
- 下痢 8〜10%
- 筋肉痛 20〜40%
- 関節痛 10〜20%
局所反応では、接種部位の痛みが圧倒的に多く、全身反応では、倦怠感、頭痛、筋肉痛が多いです。
また、アナフィラキシーの報告は0.0028%でした。およそ10万人あたり2.8人という形になります。
2回目に頻度が多い副反応は?
局所反応
発熱、倦怠感、頭痛、寒気、下痢、筋肉痛、関節痛いずれも2回目の方が、頻度が多くなり、症状を強く感じる方が多いとの事でした。
その中でも、2回目で特に高い頻度で認められたものです↓
- 倦怠感は50〜60%
- 頭痛は40〜50%
- 寒気は20〜35%
- 筋肉痛は30〜40%
試験では、16〜55歳と56歳以上のグループに分けられていますが、いずれかのグループの方が副反応が出やすいということはありませんでした。
症状が出た時の対応はどうしたら良いでしょうか?
倦怠感といった症状は、1〜2がピークで経過で少しずつ改善するので、症状があった場合は安静にして過ごして下さい。
また、発熱や頭痛、関節痛に対して、40〜50%の方は、解熱鎮痛剤で対応されています。市販のロキソプロフェンやアセトアミノフェンが入ったもので対応が可能かと思います。
病院から処方薬がある場合は、そちらで構わないかと思います。

私の周りの方で強い副反応が出た方は、30代の方で39度〜40度近い発熱を認めた方、50代で熱と倦怠感で2日程寝込んでしまった方、倦怠感が強く出た方がいました。
しかし、いつものインフルエンザの時と違い今回は何かしら症状があったと訴える方は多い気がしますが、大半の方は軽い副反応なので、あまり恐れ過ぎて過度に心配し過ぎないでいいかと思います。

〈参考〉
・厚労省ホームページ
・N Engl J Med. 2020 Dec 10. doi: 10.1056/NEJMoa2034577
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