SLE

セルセプト®︎(ミコフェノール酸モフェチル)の特徴について【SLE】

今回は、SLEの治療薬で免疫抑制薬である 「セルセプト®︎( ミコフェノール酸モフェチル )」について取り上げて行きたいと思います!

セルセプト®︎(ミコフェノール酸モフェチルについて)

セルセプト®︎が膠原病で適応になる時は、なんといってもループス腎炎』の時です!!

ループス腎炎とは、全身性エリテマトーデス(SLE)による腎障害を認めた時です。(ループス腎炎については、別で詳しく説明します)

その他、適応外使用になりますが、強皮症や全身性血管炎でも使用される場合もありますが、膠原病分野は『ループス腎炎』が9割以上かと思います。




用法は?

セルセプト®︎は、「ループス腎炎」の寛解導入時から使用されます。(寛解導入とは発症直後から寛解目的に行う治療のことです。)

  • 開始時 1回 250~500mg 1日2回
  • 維持時 1回 500~1500mg 1日2回

副作用が強ければ、減量したりして調整します。

私は、日本人のSLEの場合は、維持時には1回 1000mgを1日2回 計2000mgを目安にで内服して頂くが多いです。

副作用は?

セルセプト®︎の副作用は、投与開始時に多く現れる傾向があるため、開始時は250mgから始め、1週間間隔毎に増量して行きます。

セルセプト®︎は比較的副作用が少ないですが、主なものは、消化器症状、血液障害、易感染性です。

  • 消化器症状 : 持続性の下痢が最も頻度が高いです。その他、嘔気・嘔吐・腹痛などの症状がみられることがあるが、これらは時間経過とともに改善することが多いです。
  • 血液障害 : セルセプト®︎による骨髄抑制です。用量が多くなると、出現頻度が増えるので、量を調節しながら対応することが多いです。
  • 易感染性 : セルセプト®︎は免疫抑制薬であるため、感染症には十分な注意が必要です。SLEの病状が落ち着いていれば、感染症時には一時的に中止する場合もあります。

妊娠時は?

妊婦への投与は、『禁忌』です。流産率の増加、口唇口蓋裂・四肢・心・食道・腎臓など先天性奇形が報告されています。

また、母乳にも排泄されるため、授乳婦への投与も『禁忌』です

特徴は?

セルセプト®︎の特徴は、やはりループス腎炎の初期治療への有効性が高いことが特徴かと思います。

エンドキサン®︎(シクロフォスファミド)もループス腎炎には適応がありますが、やはり初発の若い女性が多いSLEでは、生殖機能低下による副作用があり、なるべく避けたいです。

そのため、ステロイドに併用してセルセプト®︎が選択されることが多いです。

作用機序は?

  • 免疫抑制薬に分類されます。
  • プリン合成経路を阻害することで、リンパ球のT細胞やB細胞の増殖を停止し、免疫抑制効果を発揮します。

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