治療薬

【プログラフ®︎(タクロリムス)の特徴】

プログラフ®︎(タクロリムス)について

今回は、免疫抑制剤の一つプログラフ®︎(タクロリムス)について取り上げていきたいと思います!

プログラフ®︎(タクロリムス)は、カルシニューリン阻害薬という種類の薬になります。カルシニューリン阻害薬には、他にネオーラル®︎(シクロスポリン)があります。ネオーラル®︎は、サンディミン®︎という名前で売られていたりもします。

適応疾患はどうですか?

  • 関節リウマチ
  • ループス腎炎
  • 多発性筋炎・皮膚筋炎に合併する間質性肺炎
  • その他(重症筋無力症、潰瘍性大腸炎、腎移植など)




用法はどうですか?

基本的に用法は、疾患毎に異なります。

リウマチ 

1日1回 夕食後 3mg

高齢者は、1.5mgから開始して、3mgまで増量可能です。

ループス腎炎 

1日 1回 3〜4mg

ループス腎炎の型(タイプ)によっても多少違いがあります。

多発性筋炎・皮膚筋炎に伴う間質性肺炎  

1日2回 1回0.037/kg (50kgで、1.85mg)

筋炎の場合は、1日 2回の内服なのが注意が必要です。

副作用はどうですか?

  • 易感染性
  • 腎障害
  • 高カリウム血症
  • 高血糖・糖尿病
  • 振戦(ふるえ)
  • 消化器症状(吐き気、下痢など)

プログラフ®︎(タクロリムス)は、免疫抑制剤なので、感染症には注意が必要です。

熱が出たり、肺炎が出た時は、一時的に休むことが多いですが、詳しくはかかりつけ医と相談して下さい。

プログラフによって、腎障害やカリウム値が上昇する場合があります。

症状が強い場合は、減量や中止が必要です。急に浮腫が増えたりした場合は、医療機関受診も検討下さい。

高血糖や糖尿病になってしまう可能性があります。

これは、ネオーラル®︎よりプログラフ®︎の方が頻度が高いので、少し注意が必要です。

通常、定期受診時にHbA1cなどを確認します。

また、手のふるえ(振戦)や消化器症状(吐き気、下痢など)を認める場合もあります。

症状が強い場合は、減量や中止を検討します。

作用機序はどうですか?

白血球のうちのリンパ球のT細胞に作用して、T細胞が介在する各種炎症性サイトカインを抑制することで、免疫抑制効果を発揮します。

具体的には、T細胞の細胞内分子であるカルシニューリンの活性を阻害します。

注意点はありますか?

プログラフ®︎やネオーラル®︎は、副作用が易感染性以外にも比較的多いため、定期受診時の採血にて血中濃度を測定します。

夕(夜)食後に内服する場合は、日中の採血は、血液中の濃度が1番低い時に採血することになります。それをトラフ値といいます。

そのトラフ値が、『5〜10 ng/mL』の範囲にいれば至適範囲となります。

“今回のまとめ”
  • プログラフ®︎は免疫抑制剤の一つである。
  • 膠原病では、主にリウマチ、ループス腎炎、筋炎による間質性肺炎に使用される。
  • 血中濃度(トラフ値)が上がると、副作用の頻度が増えるので注意する。

お読み頂きありがとうございました。プログラフ®︎は、膠原病の方でも、内服される機会が多い薬です。効果は高い薬で、内服薬なので、使いやすい薬なのですが、副作用も意外とおおいため、しっかりチェックしておいておくと良いかと思います!

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