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【 太りやすい薬 ~ 7選 ~ 】


こんにちは、今回は太りやすい薬 7選を取り上げていきたいと思います!

太りやすい薬?!

あなたの体重増加の原因は、薬のせいかもしれません。

今回取り上げるお薬は、治療のためには継続することは大切ですが、

同時に体重増加の影響があるということを自覚しながら、内服していくことが大切なものをピックアップしました。

ただし、中にはその他の薬で代用できる場合もあり、主治医と内服薬について相談してみるのも大切です。

「太りやすい薬 7選一覧」

  • 神経・精神病薬‥リリカ、バルプロ酸(デパケン®︎ / セレニカ®︎)、クエチアピン(セロクエル®︎) / オランザピン(ジプレキサ®︎)
  • 糖尿病薬‥インスリン、グリメピリド(アマリール®︎)、ピオグリタゾン(アクトス®︎)
  • ステロイド‥プレドニン®︎(プレドニゾロン)、メドロール(メチルプレドニゾロン)など

※ 体重増加の副作用がある薬は、以上のものが全てではありません。今回は、よく処方される薬についてピックアップしています。

① リリカ

しびれといった神経障害性疼痛によく使われる薬の一つです。ほかに線維筋痛症にも適応があります。

一番多い副作用は「眠気」ですが、人によっては「体重増加」「浮腫み」を認める場合もあります。

また、腎障害がある場合は用量の調節が必要なため注意してください。

② バルプロ酸(デパケン®︎ / セレニカ®︎)

バルプロ酸(デパケン®︎ / セレニカ®︎)は、てんかんの全般発作でよく使用されるお薬です。

てんかんの治療に対しては非常に優秀なお薬なのですが、同時に食欲亢進や体重増加』の副作用があります。機序については、血中インスリンの上昇などが言われていますが、詳しくはわかっていません。

③ クエチアピン(セロクエル®︎) / オランザピン(ジプレキサ®︎)

いずれも、非定型抗精神病薬と呼ばれるお薬で、統合失調症、うつ病、不眠症や入院中のせん妄症状に使用されます。

いずれも、鎮静効果が強く、気分安定効果もありますが、体重増加や血糖上昇』の副作用があります。

血糖上昇の副作用のため、糖尿病の方は内服を控えます。




④ インスリン

インスリンによる体重増加の原因は、以下の機序が考えられています。

  • 血糖コントロールの改善により尿糖を低下させ、尿からのカロリー消失を防ぐため
  • インスリンによって脂肪組織の脂肪合成作用があり体重増加に寄与する
  • インスリンの単位を増やすことで、症状として空腹感のみの反復性の軽度の低血糖を招くことがあり、逆にカロリーの過剰摂取につながってしまう

⑤ グリメピリド(アマリール®︎)

糖尿病の血糖降下薬の一つで、SU薬(スルホニルウレア薬)という種類の薬です。

体重増加の可能性の他に、低血糖となってしまうリスクも高く注意が必要です。脱水により低血糖が助長されてしまうこともよくあり、脱水には注意してください。

⑥ ピオグリタゾン(アクトス®︎)

こちらも糖尿病の血糖降下薬の一つで、チアゾリジン誘導体という種類の薬です。インスリン抵抗性を改善してくれます。

動脈硬化のリスク因子も改善させると言われていますが、体重増加の可能性もあるため注意してください。

⑦ ステロイド

ステロイドは、炎症に起因する疾患で多用されるお薬です。甲状腺疾患、間質性肺炎、ネフローゼ症候群、気管支喘息、アレルギー疾患、悪性リンパ腫、自己免疫性脳炎や膠原病など多くの炎症性疾患に使用されます。

プレドニン®︎(プレドニゾロン)、メドロール®︎(メチルプレドニゾロン)の錠剤で服用することが多いです。

ステロイドは、急性期の炎症を抑えるお薬で、最も効果やエビデンスのある薬ですが、その効果と同時に副作用も多いのが特徴です。

なので、基本的な使用方法は、投与開始時は多い量で使用し、その後炎症が落ち着いたら徐々に漸減していきます。

ステロイドの副作用に『体重増加、中心性肥満、満月様顔貌(ムーンフェイス)、食欲亢進』などがあります。

私の経験では、ステロイドによる食欲亢進で食べ過ぎた結果、体重増加を認めてしまう方が多くいらっしゃいます。プレドニン換算だと、20 mg以上位から食欲亢進などの症状が強くなってくる印象です。

ステロイドの量が減ってくれば、食欲も次第に落ち着いてきますので、量が多いうちは食べ過ぎには注意するようにお伝えしています。

また、ムーンフェイスも外見に影響するため、とても気にされる患者さんが沢山いらっしゃいます。やはり高用量ステロイドの状態では、なかなか改善が難しく、徐々に漸減していくうちに少しずつ顔のむくみも改善してきますよとお伝えしています。

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お薬は効果と副作用を天秤にかけながら治療をおこなっていくことが大切です。どうしてもやめられない薬はしょうがないですが、自分1人で抱え込まず、主治医や薬剤師などとご相談されることをお勧めします。

今回はここまでです。最後までお読み頂きありがとうございました。参考になりましたら、高評価、コメントを頂けましたら嬉しいです🥝またTwitterのフォローもお願いします🕊

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※個人個人で症状の違いがあるため、詳細な治療などにつきましては直接医療機関へお問い合わせください。